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3/1聲明公演「祈りの聲」@一関文化センターレポート

  • 執筆者の写真: Yasuno Miyauchi
    Yasuno Miyauchi
  • 3月28日
  • 読了時間: 2分

更新日:4月2日



撮影:一関文化センター、宮内康乃



3/1に一関文化センターにて行われた、聲明公演「祈りの聲」-花びらは散っても花は散らない-には、本当にたくさんの方がお越しくださり、無事に終演いたしました。


この公演は、東日本大震災の津波で亡くなられた陸前高田の女性が生前に詠まれた短歌

「海霧に とけて我が身も ただよはむ 川面をのぼり 大地をつつみ」

をテキストに、2012年に作曲した『海霧讃歎』(うみぎりさんだん)と、2021年震災から10年の節目に、短歌尺者のご子息・佐藤慧さんが詠んでくださった返歌

「彼岸に渡り 銀河の砂塵と 散りゆきて なおもあまねく 命のほとり」

から生まれた「海霧廻向」(うみぎりえこう)の2曲を中心にしたものです。


当日の客席は、聴き手の皆さんの真剣さが伝わってくる雰囲気で、手を合わせて聞いてくださっている方も多数見受けられ、改めて東北・岩手の地でのこの作品の意味を実感するとともに、自分の創造した音が、お坊さま方の声の力で、祈りの対象になるということのありがたさと重さを実感しました。


皆さま「とてもよかった!」と満足して客席を後にされたようで、こちらも感無量です。


改めて、この機会を作ってくださった、ホールの皆さまや関係者の皆さま、お唱えくださったお坊さま方にも感謝いたします。


ぜひこの祈りの歌を届ける活動が、これからも続いていきますように。







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